複雑な装飾を削ぎ落とした昭和のヒーローから最新作まで、歴代戦士の基本フォーマットとなっているのが初代ウルトラマンのデザインです。子ども向けの簡略化イラストにおいて最も重要なのは、写実的な描写ではなく「それと分かる記号」を正しい順序で配置することにあります。現場のイラストレーターやデザイナーが実践するデフォルメウルトラマンの書き順を体系化した、再現性の高い3ステップの手順は以下の通りです。
ステップ1:輪郭と頭頂部のトサカ(アイスラッガーラインの土台)
まず、下膨れにならないやや縦長の「卵形」をイメージして輪郭のラインを引きます。顎の先端は尖らせすぎず、滑らかなU字を意識するのがポイントです。続いて、頭頂部のど真ん中に縦方向の長方形、あるいは前方へ突き出るような小さな突起(トサカ状のセンターヒレ)を乗せます。この突起の幅を欲張りすぎず、頭部の横幅の約5分の1程度に抑えることで、一気にウルトラ戦士特有のシルエットが立ち上がります。
ステップ2:アーモンド形の目を「ハの字」に配置する
初心者が最も躓きやすいのが目です。丸を描くのではなく、ラグビーボールやレモンを思わせる「横長のアーモンド形」を左右に配置します。このとき、水平に並べるのではなく、外側に向かって約15度跳ね上げる「浅いハの字」にレイアウトするのが最大の秘訣です。目の位置は輪郭の縦の長さのちょうど中間からやや下に設定すると、愛嬌のあるウルトラマンイラストかわいいフォルムに仕上がります。
ステップ3:首元の省略と胸のカラータイマー
デフォルメ画では首を細長く描くと急激にバランスが崩れます。顎のラインのすぐ下に少し幅広の肩ラインを引き、胸の中央に円を描きます。これがいわば初代ウルトラマン簡単な書き方における最後の仕上げです。円の中に小さな光のハイライトを描き加えるか、青いペンで塗りつぶすだけで、子どもが一目で「あ、ウルトラマンだ!」と叫ぶ完成度へと跳ね上がります。