一方で、「シエスタ=怠惰」という偏見に対する科学的な見直しも進んでいる。世界保健機関(WHO)などの国際的な医療機関は、午後の短時間睡眠(パワーナップ)が心臓疾患のリスクを下げ、脳の認知機能を大幅に改善するという研究結果を公表してきた。
問題は「何時間休むか」だ。2時間におよぶ深い睡眠は概日リズムを乱し、夜間の不眠を引き起こす。現在推奨されているのは、15分から20分程度の軽い睡眠である。伝統的なダラダラとした休息から、科学的根拠に基づいた効率的な疲労回復アプローチへと、ヘルスケアの観点からもアップデートが行われている。