70代を迎えてもなお、重厚な人間ドラマからエッジの効いた現代劇まで軽やかに乗りこなす風吹ジュン。日本アカデミー賞協会をはじめとする数々の映画賞で高く評価されてきたその表現力は、歳月を経るごとに深みと温かみを増している。
1970年代にモデルとして芸能活動をスタートし、瞬く間に脚光を浴びた彼女だが、女優への本格転身以降は常に甘んじることなく挑戦を続けてきた。若さに依存するのではなく、年齢とともに変化する自身の内面や佇まいをそのまま役柄へと昇華させる柔軟性。それこそが、日本映画界において彼女が唯一無二のポジションを築き上げることができた最大の理由だろう。