世界中のサメによる襲撃事故を集計している米フロリダ自然史博物館の「国際サメ被害目録 (ISAF)」の最新統計を紐解くと、興味深い事実が浮かび上がる。地球上で毎年発生する非挑発的なサメの事故は全体で70〜80件程度。そのうち死亡に至るケースはごくわずかであり、イタチザメが関与したと特定された事例は年間数件にとどまる。
統計上、落雷や蜂に刺されて命を落とす確率のほうがはるかに高い。イタチザメは人間を好んで捕食する「人食い鮫」などではなく、視界の悪い沿岸部でサーファーや遊泳者を他の獲物と誤認して試し噛みをしているに過ぎないのが実態だ。