画面越しの自己像と向き合う時間が増えたことも、輪郭への関心を加速させている。高精細な4K映像が標準となったNetflixのドラマや、YouTubeのクリエイターたちが発信する超至近距離のフロントカメラ映像は、毛穴だけでなく輪郭のわずかな左右差までも浮き彫りにする。
広角レンズ特有のパースペクティブ(遠近感の強調)によって、画面中央にある顔が実際よりも膨張して映る現象は少なくない。スマートフォンの画面に映る歪んだ像を「本来の自分」と誤認し、過度なコンプレックスを抱く若者が急増していると専門家は警鐘を鳴らす。
デジタルな映像空間とリアルの身体感覚の間にあるズレを認識しない限り、画面上の虚像に振り回される悪循環から抜け出すことは難しい。