なぜ『ジョジョ』に1970年代の西洋ロックが起用されたのか。その根底には、原作者である荒木飛呂彦の並々ならぬ音楽愛が存在する。漫画家としてデビューして以来、集英社の「週刊少年ジャンプ」誌上などで描かれてきた同作には、登場人物やスタンド名に数多くの洋楽アーティスト名が冠されている。
荒木飛呂彦の描くスタイリッシュなポージングや濃密な世界観は、彼が愛聴してきたロックミュージックのビートと地続きだ。アニメ化に際しても単なる流行歌ではなく、作品のルーツである本物の洋楽ロックを採用したことが、作品の格調を高め、海外の洋楽ファンやミームコミュニティをも巻き込む大きな原動力となった。