50代後半を迎えた現在も、全国ツアーや音楽フェスで超満員の観客を魅了し続けている森高千里。彼女のステージを目にした誰もが口にするのは、「時の流れが彼方へと吹き飛んでしまったかのような錯覚」だ。
代表曲『17才』や『私がオジさんになっても』、『渡良瀬橋』で見せるパワフルかつしなやかな歌声と、昔と変わらぬ衣装を軽やかに着こなすシルエット。しかし、単なる「若保ち」ではない。彼女の真骨頂は、自らドラムやキーボードを演奏し、楽曲の細部にまでこだわり抜く圧倒的な音楽的プロフェッショナリズムにある。全国のホールを精力的に回るツアー活動は、彼女自身の生きがいであり、ファンとの大切な対話の場となっている。夫である江口もまた、妻のこの止まらない表現欲求とステージへの情熱を、誰よりも深く理解し後押ししている。