相手から明確に「結構です」と告げられた際、対応を誤ると修復不可能な関係悪化を招きます。ここで最も問われるのが、謝罪の菓子折り持ち帰りマナーの徹底です。
絶対に避けるべき最悪の悪手は、謝罪の菓子折りを無理に置いていく行為(絶対NG)です。「せっかく持ってきたのだから」「会社の経費で買った手前、持って帰るわけにはいかない」といった自分本位の都合から、相手のオフィスの机や受付、あるいは個人の玄関先に無理やり紙袋を置いて立ち去る人が後を絶ちません。しかし、受け取りを拒否している相手の敷地に無断で私物を放置することは、ビジネスマナーを逸脱しているばかりか、相手に対する威圧や嫌がらせと受け取られかねません。実際、放置された菓子折りが原因で着払いで送り返されたり、企業間の絶縁状につながったりした事案も報告されています。
相手に受け取りを固辞された場合の謝罪の菓子折りを突き返された時の対処法は、以下の3ステップが鉄則です。
まず、無理強いをせず一度だけ丁寧にこちらの思いを言葉にします。「ご迷惑をおかけしたにもかかわらず、大変失礼いたしました。本日は私どもの心ばかりのお詫びのしるしとして持参いたしましたので、何卒ご容赦いただけますと幸いに存じます」と、静かに頭を下げます。
それでも相手が「規則ですから受け取れません」「そういう問題ではありません」と重ねて断った場合は、即座に引き下がるのがプロの振る舞いです。「滅相もないことでございました。お気持ちを害してしまい、重ねて深くお詫び申し上げます。こちらは持ち帰らせていただきます」と告げ、決して不服そうな表情を見せず、速やかに紙袋を自分の手元やビジネスバッグの中に収めます。
拒絶された品物をいつまでも相手の視界に入る机の上に放置せず、迅速に視界から消すことこそが、相手の心理的負担を和らげる最低限の配慮となります。