まりもを枯らさずに長年維持するための絶対条件が「光」と「温度」のコントロールです。観葉植物のように「日当たりの良い窓辺」に置く行為は、まりもにとっては命取りとなります。
まりもの置き場所と日光の当て方における基本は、「新聞の文字が読める程度の明るさがある日陰(半日陰)」です。レースのカーテン越しに入る柔らかな間接光、あるいは北向きの部屋の明るい場所がベストポジションです。室内照明(蛍光灯やLED)の光だけでも十分に光合成を行うことができるため、無理に太陽光へ当てる必要はありません。
さらに重要なのがまりもの夏越しと適正水温です。まりもが生息する北海道の湖底環境を考えると、最適な水温は15℃〜20℃前後。25℃を超えると光合成よりも呼吸によるエネルギー消費が上回り、急速に体力を消耗します。30℃を超える水温が数日続くと、中心部から自己融解を起こして崩壊してしまいます。
近年の日本の猛暑下では、冷房の効いていない部屋に放置するのは極めて危険です。室温が30℃近くなる真夏は、日中はクーラーの効いた部屋へ移動させるか、一時的に冷蔵庫の野菜室(約5〜8℃)へ移して夏を越させるのが確実な防衛策となります。ただし、冷蔵庫内は光が届かないため、長期間の密閉保管は避け、定期的に外の薄暗い場所へ出して呼吸を整えさせてください。