80年代の登場から40年以上が経過した今、GPZ400Rのカスタムシーンは劇的な進化を遂げている。かつての荒削りなストリート仕様から、大人の風格と完成度を兼ね備えたドレスアップマシンへ。当時風の低いロケットカウルを低く絞り気味にセットし、三段シートやBEETタイプのエキゾーストを組み込むスタイルは、往年のファンを熱狂させ続ける。
一方で、2026年現在の最新トレンドは「見た目は渋く、仕様はクリーン」。騒音規制や道路交通法に配慮したインナーサイレンサー内蔵マフラーや、視認性の高いLEDヘッドライトを内蔵したカウルなど、車検対応の合法改パーツを巧みに組み込むアプローチが主流だ。
裏事情を明かせば、純正パーツの製廃が進む中で、いかに現行の互換部品やワンオフ加工を駆使して愛車を組み上げるかがビルダーの腕の見せ所になっている。水冷ならではの水回りトラブルを現代のアルミラジエーターで対策しつつ、外観は80年代の直管サウンドの雰囲気を残す。この新旧のギャップを完璧に調和させることが、愛車を激渋に仕上げる最大の秘訣なのだ。