心理学的な視点からも、このブームは興味深い。体育座り、あるいは膝を抱える姿勢は、人間が不安を感じたときや、自己防衛を図るときに無意識にとるポーズだ。激動する世界情勢や、終わりの見えない日常のストレスに晒される現代人にとって、このアッガイの姿は「自己投影」の対象そのものなのかもしれない。
「強大な力を持っているはずのロボットが、自分と同じように小さくなって座っている」。その姿に、人々は一種の連帯感と救いを見出している。完璧ではないもの、傷つきやすさをさらけ出しているものへの愛着。アッガイの体育座りは、現代社会における静かなカウンセリングのような役割を果たしているのだ。