市販の一般的な虫刺され薬(軽度の抗ヒスタミン剤)では、ブヨによる強烈な遅延型アレルギー炎症を鎮めることは極めて困難である。医療・皮膚科診療業界で標準的に用いられるのは、力価の高いステロイド外用薬(副腎皮質ホルモン軟膏)の早期使用である。
炎症を放置したり、激しい痒みに耐えかねて爪で患部を掻きむしったりすると、皮膚組織が破壊され、慢性的な硬いドーム状のしこりを形成する結節性痒疹へと進行してしまう。結節性痒疹に移行すると、数ヶ月から数年にわたり激しい痒みが再発し続ける苦痛を伴うことになる。
患部から黄色い滲出液(ジュクジュクとした液)が出ている場合や、赤腫れが脚全体に広がるような熱感を伴う場合は、細菌感染症(とびひや蜂窩織炎)を併発している重大なサインであり、直ちに医療機関での加療が必要となる。