徳光和夫の原点は、1963年にアナウンサーとして入社した日本テレビ放送網にある。プロ野球中継の実況で頭角を現した彼は、スポーツの臨場感を熱量高く伝える独特の語り口で一躍人気者にのし上がった。
彼の名を全国区に押し上げた決定打が、朝の朝刊代わりとして一世を風靡した情報番組『ズームイン!!朝』である。「プロ野球ニュース」のコーナーで見せるジャイアンツへの偏愛ぶりと、人間味あふれる掛け合いは、当時の朝のテレビ風景を一変させた。現場の生の声を大切にし、台本に縛られない自由なスタイルを確立したこの時期こそ、彼の司会者としての骨格が作られた時代と言える。