戦術が機能する最大の要因は、ラングニックのコンセプトを体現できる卓越したオーストリア代表注目選手の存在にあります。
チームの基本形となるオーストリア代表フォーメーションは「4-2-3-1」または可変式の「4-2-2-2」です。この布陣の心臓部を担うのが、ボルシア・ドルトムントで欧州最高峰の舞台を経験したオーストリア代表ザビッツァーです。彼は中盤のプレッシャーを受けながらも正確なラストパスを配球し、自らもボックス内に侵入して決定的なゴールを奪う万能型リーダーとして君臨しています。ザビッツァー自身、メディアインタビューで「ラルフが来てから、僕たちはピッチ上で誰一人として迷うことがなくなった。全員が次のプレーを予測して動いている」と語っており、指揮官への絶大な信頼がプレーの質を押し上げています。
そして、代表チームの象徴であり精神的支柱がレアル・マドリード所属のオーストリア代表アラバです。度重なる負傷離脱の期間であっても「ノンプレイングキャプテン」としてベンチ裏からチームを鼓舞し続け、戦術の細部を若手に伝え続けました。ピッチに立てば最後尾からの高精度なフィードで一気にプレッシャーを無力化し、守備ラインの統率において代えの利かない存在感を放ちます。
さらに、バイエルン・ミュンヘンで泥臭いボール奪回を担うコンラート・ライマー、相手守備のギャップを突く天才的なポジショニングを見せるクリストフ・バウムガルトナーら、ドイツ・ブンデスリーガで主力を張る実力者が隙間なく並び、強固なスカッドを形成しています。