洗濯機や電子レンジの配置を変えた際、アース線が数cmから数m届かない事態は日常的によく起こります。まず知っておくべきは、「どの作業までが無資格で行えて、どこからが電気工事士法に抵触するのか」という明確な境界線です。
経済産業省が定める電気工事士法および電気設備の技術基準によると、家電製品に元から付属しているコードや露出したアース線の延長・接続作業は「軽微な工事」または器具の接続作業とみなされ、特別な国家資格を持たない一般のユーザーでも作業を行うことができます。一方で、壁のコンセントプレートを外して壁内配線を分岐させたり、アース端子がない壁面にアース端子を新たに増設する工事を行う場合は、感電や短絡のリスクが伴うため第一種または第二種電気工事士の資格が法律で義務付けられています。
つまり、「壁にある既存のアース端子に向けて、家電側のアース線を長く伸ばす」作業であれば、正しい手順を踏む限り完全に合法かつ安全に自作・延長が可能です。