ネット上で何億回と擦られ、コラージュや大喜利の素材として定着した海外ミーム。しかし、その「撮影の真相」を知る人は多くありません。実は、ネットを震撼させた名画像の裏側には、実に人間味あふれるバックストーリーが存在します。
代表的な例が、燃え盛る住宅の前で少女がカメラ目線で不敵な笑みを浮かべる「ディザスター・ガール(Disaster Girl)」です。一見すると放火犯のサイコホラーのような構図ですが、真相は2004年に米ノースカロライナ州で行われた消防隊の模擬訓練でした。近隣住民が見学に集まる中、父親が娘のゾーイ・ロス(Zoe Roth)さんを撮影したところ、炎の光熱と偶然の表情が重なり、あの伝説的な1枚が完成したのです。
また、彼女と手をつなぎながらすれ違った別の女性を振り返って見つめる「よそ見する彼氏(Distracted Boyfriend)」は、スペインの写真家アントニオ・ギレム氏が撮影した正規の有料ストックフォトでした。「不貞」をテーマにしたコンセプト写真でしたが、ネットユーザーの手によって「古い技術に執着する開発者」や「目移りする消費者」などの比喩として再解釈され、世界最高峰の汎用ミームへと化けました。