チケットの確保以上に、来場者を困惑させる最大の盲点が館内独自の空間構造に対する服装の落とし穴です。一般的な美術展の感覚で「写真映えするお洒落着」を選んで現地へ向かうと、入場直後に大きな後悔を味わうことになります。
まず警戒すべきは、水深が大人の膝下(約30cm前後)まで達する温水エリア「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」の存在です。ここでは靴と靴下を脱ぎ、完全な裸足で温水の中を歩行します。裾を膝上まで捲り上げられないタイトなスキニーパンツや、捲っても落ちてくる幅広のワイドパンツを着用していると、作品の鑑賞どころか服を濡らさないことだけに意識を奪われます。
さらに見落とされがちなのが、床面が全面鏡張りになっている代表作「Infinite Crystal Universe」などの展示です。下方向がすべてクリアな反射面となるため、スカートや裾の広いワンピースで入場すると下着が完全に映り込みます。館内では無料のハーフパンツの貸出サービスが用意されているものの、自身のコーディネートを崩したくない場合は、ペチパンツやスパッツを事前にインナーとして仕込んでおくのが鉄則です。
また、ストッキングやタイツを着用していると、入場時のロッカールームで脱ぎ履きする手間が生じ、同行者をエントランスで長時間待たせる原因になります。現場を快適に回るための最適解は「膝上までストレスなく捲り上げられるボトムス」、あるいは「最初からハーフパンツ・ショート丈ボトムス」に、脱ぎ履きが容易な靴を合わせるスタイルです。