今すぐ口の渇きを解消したいときに役立つ即効テクニックと、体質からアプローチする漢方薬の活用法を解説します。
3大唾液腺を刺激するマッサージ法
唾液の大部分は、耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下腺(ぜっかせん)の3箇所から分泌されます。食事の前や就寝前に以下のマッサージを行うことで、滞っていた唾液をスムーズに分泌させることができます。
1. 耳下腺マッサージ:上の奥歯あたりの頬に指4本を当て、後ろから前へ向かって円を描くように10回回します。
2. 顎下腺マッサージ:下あごの骨の内側の柔らかい部分に親指を当て、耳の下からあごの先まで3〜4箇所を順に優しく押し上げます。
3. 舌下腺マッサージ:あごの真下(先端の内側)のくぼみに両手の親指を揃えて当て、上方向へゆっくり押し上げます。
ドライマウスに処方される代表的な漢方薬
身体の潤いを補い、粘膜の炎症を鎮める漢方薬はドライマウス治療において極めて高い実績を持っています。
・麦門冬湯(ばくもんどうとう):気道の乾燥や喉の渇き、粘膜の乾きを潤す代表薬。口が乾いて痰が切れにくい人や、空咳が出る人に適しています。
・白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう):強い口渇とほてり、多汗がある場合に用いられます。身体の熱を冷ましつつ津液(水分)を生み出す効果があります。
・八味地黄丸(はちみじおうがん)・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん):加齢に伴う夜間頻尿や冷え、下半身の衰えを伴う高齢者の口渇に頻用されます。
・加味逍遙散(かみしょうようさん):ストレスや更年期のイライラ、自律神経の乱れからくる口の渇きに効果的です。