2019年の大規模改修を経て、現在の碧南海浜水族館は学びとエンターテインメントが高度に融合した施設へと進化を遂げました。碧南海浜水族館のリニューアル後の現在における展示は、単なる水槽展示の枠を大きく超えています。
まず押さえておきたい碧南海浜水族館の見どころは、地元・矢作川から三河湾、伊勢湾へと至る「水の循環と水生生物の営み」を忠実に再現した地域生態系展示です。身近な河川の上流・中流・下流に棲息する魚たちの違いを観察できる水槽群は、地域の子どもたちにとって生きた教科書となっています。
さらに注目すべきは、国内外から研究者が熱視線を送る学術的展示の数々です。
- 愛・地球博ゆかりの希少生物「ドラゴンズ・ベビー」:2005年の日本国際博覧会を契機にクロアチアから寄贈されたヨーロッパホライモリ(通称ドラゴンズ・ベビー)は、同館の象徴的存在です。光の届かない地底湖に生息する神秘的な生態を間近で観察できる施設は国内でも極めて稀です。
- 絶滅危惧種の日本産淡水魚の保護・繁殖:ウシモツゴをはじめ、開発により生息域を追われた希少淡水魚の域外保全に注力。水族館が果たすべき「種の保存」という社会的使命を肌で感じられます。
- 屋外ビオトープと体験型学習スペース:館外に整備されたビオトープでは身近な水生昆虫や野鳥の息づかいを体感でき、新設された子ども向け体験エリアでは手先を動かしながら海の科学を直感的に学べます。
同敷地内に併設された碧南市青少年海の科学館エリアでは、矢作川の水利用の歴史や干潟の巨大ジオラマが展開されており、地理や環境問題を多角的に学べる立体的な展示構成となっています。