レスリング選手を志していた10代の少年が、膝の怪我をきっかけに演劇の世界へと舵を切った。ニューヨークの片隅で彼が送っていたのは、家賃の支払いにも追われる貧困生活だった。当時の秘蔵ショットに写る彼は、洗練されたスターのオーラとは程遠い、野性味あふれる一人の素朴な若者だ。
何十回落ちてもオーディションを受け続けた。食事代を切り詰め、擦り切れたジーンズを履き回しながらチャンスを待つ毎日。泥臭く、青くさい。しかし、当時のポートレートや激レアなメイキング写真に刻まれた瞳には、すでに底知れぬ野心が宿っていた。ハリウッドの門をこじ開けたのは、才能以上にその執念だった。