1990年3月6日に放送された『できるかな』の最終回は、日本のテレビ史に残る伝説的なエピソードとして語り継がれています。20年間にわたり一言も発さなかったノッポさんが、番組のラスト数分で突然、優しく澄んだ声で視聴者に向かって語りかけた瞬間です。
「あーあ、しゃべっちゃった。今日は特別なんです」という第一声に、スタジオのゴン太くんも目を丸くして驚く仕草を見せました。ノッポさんは視聴者の子どもたちへ長年の感謝を述べ、後継番組『つくってあそぼ』のワクワクさんとゴロリを画面に招き入れて温かくバトンを渡しました。この演出は、子どもたちに別れを告げるための誠実なメッセージであり、ノッポさんとゴン太くんという存在が架空のキャラクターを超えて子どもたちの心に寄り添い続けた証左となりました。