「おっふ」の元ネタを辿ると、作中に登場する容姿端麗・頭脳明晰な学園のマドンナ、照橋心美(てるはし ここみ)の存在に行き着く。彼女は自分が「完璧な美少女」であることを自覚しており、すれ違う男子全員を「おっふ」させる(=自分の美しさにため息混じりの感嘆声を漏らさせる)ことを己の命題としているのだ。
「おっふ」とは、驚き、感嘆、服従、そして恋心が一瞬でブレンドされて口から洩れ出てしまう無意識の吐息である。照橋心美と視線が合ったり、彼女から笑顔を向けられたりした者は、抗うすべもなく「おっふ!」と叫び、その圧倒的な神々しさに膝を屈することになる。単なる美人の描写にとどまらず、周囲の人間を一瞬でファンタジーの住人に変えてしまうような麻生周一先生のコメディセンスが爆発した名台詞だ。