栗生浜海水浴場でのシュノーケリングがダイバーやアクティビティ愛好家から絶賛される最大の理由は、隣接する「塚崎タイドプール(塚崎潮だまり)」の存在にあります。2005年にラムサール条約湿地自治体ネットワークの関連地としても注目されたこのエリアは、溶岩が冷え固まって形成された巨大な天然プールであり、干潮時には波の影響をほとんど受けない穏やかな水域が出現します。
このタイドプール内には、チョウチョウウオ、ルリスズメダイ、カクレクマノミ、テーブルサンゴなど200種以上の海洋生物が生息しており、ライフジャケットとマスク・シュノーケルを装着するだけで「天然の水族館」の中を泳ぐような体験が可能です。足元が安定しているため、小さな子ども連れやシュノーケリング初心者でも比較的安全に海洋観察が楽しめます。
一方で、栗生浜の砂浜正面や栗生川の河口付近でエントリーする際には特有の危険性が潜んでいます。干潮から満潮への切り替わり時や大雨の後は、川からの強い淡水流と外洋の引き波(離岸流)が合流し、一気に沖合へ流されるリスクがあります。波打ち際が穏やかに見えても、リーフエッジ(サンゴ礁の外側)へは決して単独で近づかず、マリンシューズと浮力体の着用を徹底することが不可欠です。