カットボールは、英語圏では「カッター(Cut Fastball)」と呼ばれ、分類上は速球系変化球(ファストボール系)に属します。最大の特徴は、ストレートとほぼ変わらないフォームと球速から、ホームベースの直前で利き腕と反対方向(右投手なら左打者の内角・右打者の外角)へ数センチから十数センチだけ鋭く曲がり落ちる軌道を描く点にあります。
カットボールの球速平均は、投手のストレートの平均球速からマイナス3〜5km/h程度に収まるケースが一般的です。例えば150km/hのストレートを持つ投手であれば、145〜147km/h前後のカットボールを投げ込みます。打者から見れば投球の8割以上の距離を「ストレート」と認識してスイングを開始するため、スイング軌道に入ってから変化に対応することが構造上極めて困難です。