2010年以降、関西テレビ制作で放送されている千原ジュニア主演『新・ミナミの帝王』。同じ萬田銀次郎を主人公としながらも、両作品はターゲット層や演出手法において明確な棲み分けがなされています。
竹内力版は、90年代の空気感を色濃く残す「ハードボイルド・アウトロー・エンターテインメント」です。派手なスーツに身を包み、ドスの利いた関西弁と威圧的な眼光で相手をねじ伏せる圧倒的カリスマ性が売りでした。
一方、千原ジュニア版は、現代のコンプライアンスや地上波ドラマの枠組みに合わせた「知的リーガル・サスペンス」の色合いが強くなっています。シャープで無駄のない動き、静かな語り口で法の抜け穴を突く銀次郎像が描かれており、地面師詐欺やネット犯罪、暗号資産トラブルなど、現代社会特有の金融犯罪に焦点を当てています。