Web上やSNSでは、肝機能改善に関する誤った情報や極端な民間療法が散見されます。それらを盲信した結果、数値を悪化させてしまうケースが後を絶ちません。
誤解1:「ウコンやシジミエキスを飲めば暴飲暴食してもチャラになる」
「飲む前にウコン」「飲んだ後にオルニチン」を摂取すれば肝臓が守られると過信し、飲酒量や食事量を増やしてしまう人がいます。しかし、ウコンに含まれる高濃度の鉄分や生薬成分が、慢性肝炎を患っている肝臓に過剰な酸化ストレスを与え、急性肝不全に近い状態を引き起こす「健康食品による薬物性肝障害」は臨床現場で頻繁に報告されています。
誤解2:「急激な絶食・糖質ゼロ断食で一気に痩せれば数値が下がる」
1ヶ月で5〜10kgも落とすような急激な絶食ダイエットを行うと、全身の皮下脂肪や筋肉から遊離脂肪酸が大量に血液中に放出され、それが処理しきれずに肝臓へ一気に流れ込みます。これにより、短期間で極度の脂肪肝を生み出す「飢餓脂肪肝(ケト脂肪肝)」に陥り、ALTが何百という危険水準まで跳ね上がる事例があります。減量ペースは「月に1〜2kg」が最も安全で効果的です。