キーキャップ自作の初心者が最初に取り組むべき、最もポピュラーな制作工程を解説します。ECサイトや専門店で入手できるキーキャップ専用シリコンモールドを使用し、UVレジンで成形する手順です。
【ステップ1:モールドの清掃と脱脂】
モールド内部に微細なホコリや油分が付着していると、そのまま表面の凹凸や曇りとして転写されます。無水エタノールを含ませた綿棒で内部を拭き取り、完全に乾燥させます。
【ステップ2:レジンの注入と気泡除去】
調色パレットで着色したUVレジン液を、モールドの角に向かって細くゆっくりと流し込みます。この段階で発生した気泡は、エンボスヒーターの温風を数秒当てるか、調色スティックの先端で突いて必ず除去します。特に十字ステム周辺に気泡が残ると軸の強度不足の原因となるため入念な確認が不可欠です。
【ステップ3:封入パーツの配置と段階硬化】
ホログラム、ドライフラワー、ミニチュアパーツなどを配置する場合、一度に全量を流し込んで硬化させてはいけません。底面層、封入層、トップ層と2〜3回に分けてUVライトを照射(各層60〜90秒)することで、パーツの沈み込みを防ぎ、均一な硬化を実現します。
【ステップ4:ステムパーツの嵌合と本硬化】
モールドの蓋側に十字軸パーツをセットし、本体モールドと正確に噛み合わせます。余分なレジンが隙間から押し出される設計になっているため、漏れ出たレジンを綿棒で拭き取った後、表裏各120秒ずつしっかりと照射して完全硬化させます。
【ステップ5:バリ取りと研磨仕上げ】
硬化直後は熱を持っているため、常温まで冷ましてからゆっくりと型から外します。型の合わせ目に生じたバリをデザインナイフで削り落とし、耐水ペーパー(#800 → #1500 → #2000)の順で水研ぎします。最後にプラスチック用コンパウンドで磨き上げることで、ガラスのような透明感が蘇ります。