かつて産業廃棄物の不法投棄や過疎化に苦しんだ島々を再生させた立役者、それが現代アートと建築の力だ。直島をはじめとする島々には、世界的建築家・安藤忠雄が手がけた地中美術館やベネッセハウスが静かに佇む。コンクリートと自然光が見事に調和した空間は、地形そのものをアートへと昇華させた。
定期的に開催される瀬戸内国際芸術祭は、世界中からアーティストと鑑賞者を呼び込み、過疎に悩む島々に鮮烈な息吹を吹き込んできた。アートは単なる装飾ではない。島の歴史や住民の記憶を掘り起こし、訪れる者に対話を迫る装置として機能している。