対症療法と並行して取り組むべきなのが、日々の食習慣を通じた体質改善です。汗かきを改善する食事において、意識して摂取したい栄養素と控えるべき食品が存在します。
発汗過多を抑えるサポートとして注目されるのが、大豆製品(豆腐、納豆、豆乳)に含まれる大豆イソフラボンです。女性ホルモン様物質として働き、自律神経の過剰な興奮やホットフラッシュ症状の緩和に寄与します。また、神経伝達を正常に保つビタミンB群(豚肉、玄米、レバー)や、興奮を鎮めるカルシウム・マグネシウムの積極的な補給も効果的です。
一方で、カプサイシンなどの過度な香辛料、カフェイン、アルコールは交感神経をダイレクトに刺激して発汗を促進するため、大事な予定の前日は摂取量を控えめにコントロールすることが賢明です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
多汗対策を選択する際は、自身の生活環境や症状の度合いに応じた冷静な見極めが求められます。
市販ケア・生活改善を優先すべき人:
- 特定のシチュエーション(緊張時や高温環境)でのみ発汗が気になる人
- 汗ジミ対策インナーやロールオン制汗剤で日常生活のストレスが十分緩和できる人
- 肌がデリケートで、強力な化学成分によるかぶれを起こしやすい人
医療機関(皮膚科)への相談を推奨する人:
- 気温や緊張に関係なく、何もしなくても手足や脇から汗が滴り落ちる人(原発性多汗症の疑い)
- 書類が破れる、スマートフォンの操作が困難など、学業や仕事に実害が出ている人
- 動悸、急激な体重減少、倦怠感など、発汗以外の全身症状を伴っている人