佐藤嘉宏氏は、長年にわたり脳卒中患者やパーキンソン病患者の骨折予防、ビタミンD・Kの効果に関する臨床介入試験を精力的に手がけてきた医学者です。弘前大学大学院医学研究科において附属病院の助教授・診療教授などを歴任し、地域医療機関である医療法人友愛会盛岡友愛病院や慶愛病院などでも診療・研究活動を継続。国際的な主要医学雑誌に次々と単著・共著の論文を発表し、骨代謝分野における第一人者としての確固たる地位を築いていました。
当時の佐藤氏の研究は、極めて短期間で大規模なランダム化比較試験(RCT)を完遂し、顕著な治療効果を示すデータを提示し続けたことで、国内外の骨粗鬆症ガイドラインにも引用されるほどの影響力を持っていました。しかし、その圧倒的な論文執筆スピードと驚異的な治療成果こそが、後に国際的な統計学者や研究者たちの疑念を招く引き金となります。