世間一般のイメージでは「家庭を顧みない無責任な放浪者」と捉えられがちですが、実態は全く異なります。ここには、ネット上の表層的な情報では見落とされがちな重要な真実が存在します。
火野さんは1970年代初頭に一般女性と結婚し、お子さんをもうけましたが、ほどなくして別居状態となりました。しかし、法的な婚姻関係を継続しながら、家族への生活費の送金や養育の責任を生涯にわたって一度たりとも怠りませんでした。さらに、1980年代初頭に出会ったパートナーの女性とは、30年以上に及ぶ事実婚関係を築き、2人の娘さんを育て上げました。
「籍を抜かないこと」や「複雑な家族形態」に対して外野が倫理的な批判を浴びせることは簡単です。しかし火野さんは、関係するすべての人々に対して生活の安定を保障し、誰一人として経済的にも精神的にも路頭に迷わせないという覚悟を貫いていました。自らの身勝手さを自覚しているからこそ、背負うべき金銭的・道義的負担から決して逃げなかったのです。この愚直なまでの「ケジメのつけ方」を知る関係者たちは、彼を一過性の不誠実な遊び人とは決して呼びませんでした。