精神的なプレッシャーや睡眠不足が続いたときにしょっぱいものが食べたくなる理由は、ホルモン分泌器官である副腎(ふくじん)の疲弊にあります。
強いストレスを受けると、副腎から抗ストレスホルモンである「コルチゾール」が分泌されます。しかし、過度な負荷が長期間続くと副腎が消耗し、十分なホルモンを作れなくなる状態、いわゆる副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)に陥ります。
副腎は同時に、体内の塩分と水分を保持するホルモン「アルドステロン」の分泌も担っています。副腎の機能が低下するとアルドステロンの分泌量が減少し、尿と一緒にナトリウムが過剰に排出されてしまいます。その結果、体内のナトリウム濃度を回復させようとして、無意識のうちに強烈なストレス性の塩分欲求が生じるのです。残業続きや過労の夜にラーメンのスープを飲み干したくなる現象は、メンタルの甘えではなく副腎の悲鳴と言えます。