便器内の水たまりの水位が異常に下がっている場合、それは「封水切れ」の明確なサインです。現場取材で確認されたトイレ水たまり減る理由には、主に以下の4つの要因が挙げられます。
第1に、長期間の不在による「自然蒸発」です。1〜2週間以上水を流さない環境が続くと、乾燥により封水が蒸発し、下水管と室内が直通状態になります。第2に、トイレットペーパーの繊維や髪の毛がトラップの曲がり角に引っかかり、サイフォン原理で水を吸い出してしまう「毛管現象」です。第3に、他の排水(お風呂や洗濯機など)が一気に流れた際、排水管内の気圧変化で便器の水が引っ張られて吸い込まれる「誘導サイフォン現象」が挙げられます。
日常ですぐに実践できるトイレ封水切れ対処法としては、まずバケツやペットボトルで約1〜2リットルの水をゆっくりと便器内に注ぎ足すことが基本となります。単にレバーを引くだけでは水流の勢いで再びサイフォンが作動し水位が戻らないケースがあるため、静かに水を溜めて規定の水位(便器内の標準ライン)を回復させ、悪臭が止まるか確認してください。