上州七日市駅の開業は1912年(明治45年)12月25日。当初は「七日市駅」として開設され、1921年に現在の「上州七日市駅」へと改称されました。100年以上の歳月を経てなお現役で使われ続ける上州七日市駅 レトロ駅舎は、切妻屋根の素朴な木造平屋建てで、長年風雨に耐えてきた柱や板壁の質感に深い歴史の陰影が刻まれています。
そして、この駅を語る上で欠かせないのが「七日市藩」の存在です。関ヶ原の戦い後、加賀藩祖・前田利家の五男である前田利孝が一万石を与えられて立藩したのが七日市藩でした。廃藩置県に至るまで前田家がこの地を治め続け、その政治拠点となったのが「七日市藩陣屋」です。
陣屋跡へのアクセスは極めて平易で、上州七日市駅から東へ徒歩約5分。現在、陣屋の中心部は名門・群馬県立富岡高等学校の敷地となっており、校門脇には「七日市藩陣屋跡」の石碑が威風堂々と建てられています。また、藩主の居館であった御殿の一部(旧御殿)は高校敷地内に保存されており、陣屋裏門とされる建造物は近隣の寺院へ移築現存するなど、加賀百万石の支藩としての矜持が町中のあちこちに息づいています。