テレビ番組やメディアで長年気象の魅力を語り続ける気象予報士の石原良純氏も、信州の山々が織りなす独特の気象配置にはたびたび言及している。山に囲まれた地形は、気象予報士にとっても予測のやりがいと難しさが同居するエリアだ。
山肌を駆け上がるの上昇気流や、谷沿いを吹き抜ける局地風は、従来の広域シミュレーションモデルをいとも簡単に打ち破る。専門家が指摘するように、山間部の天気予報は「点」ではなく「立体」で捉えなければならない。
空の表情、雲の形、肌を撫でる風の温度。予報数値のバックグラウンドにある山岳気候のダイナミズムを理解することで、天候の急変を五感で察知するプロの視点を手に入れることができる。