動物擬人化のジャンルにおいて、コウモリは極めて特異なポジションを確立しています。多くの哺乳類が四足歩行を前提としたシルエットを持つのに対し、コウモリは前肢が完全に飛翔用の皮膜へと進化しているため、人型へ落とし込んだ際に圧倒的なシルエットの個性を演出できます。
さらに注目すべきは、そのビジュアルが内包するギャップです。「夜」「闇」「吸血」「鋭い牙」といったダークな要素を持ちながら、実物のオオコウモリやフルーツコウモリが見せる「大きな瞳」「モフモフとした首回りの毛」「小さく丸まった寝姿」といった愛らしさを同居させることができます。『けものフレンズ』に登場するナミチスイコウモリや各種ゲームのモンスター娘・人外キャラを見ても、怪奇性と愛嬌の絶妙な黄金比が多くのクリエイターを惹きつける原動力になっています。