ラグジュアリー界を牽引する二大勢力、LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンとケリングの動きからも目が離せない。両グループに属するメガブランドたちは、自社のアイデンティティを凝縮した二つ折りモデルのラインナップを極めて精力的に拡充している。
上質なレザーの質感とクラフトマンシップで他を圧倒するのがロエベだ。職人技が光るアナグラムのエンボス加工や、極上のシボ革を用いた「ペブル」シリーズなどは、しなやかな手触りと圧倒的な耐久性を誇る。対するセリーヌは、パリの気品を感じさせるトリオンフのメタルハードウェアを冠したコンパクトモデルで若い世代から圧倒的な支持を集める。硬質なキャンバス素材と上質なカーフスキンを組み合わせたモデルは、洗練されたミニマリズムを体現しており、両者のアプローチの違いを比較検討することは愛好家にとって至福のプロセスと言える。