欧州サッカーシーンの最前線で戦い続けてきたアズムンは、2024年7月にブンデスリーガ王者バイエル・レバークーゼンからUAEプロリーグの名門シャバブ・アル・アハリへと完全移籍を果たしました。移籍金は約500万ユーロ(約8億3000万円)、推定年俸は欧州時代を上回る破格の条件が提示されたと現地スポーツ各紙が報じています。
この決断の背景には、欧州トップリーグにおける過酷な出場機会争いがありました。2022年1月にロシアのゼニト・サンクトペテルブルクからレバークーゼンに鳴り物入りで加入したものの、度重なる負傷やシャビ・アロンソ監督の緻密なポジショナルプレーへの適応に時間を要し、定位置の確保には至りませんでした。2023-24シーズンには名将ジョゼ・モウリーニョ率いるセリエAのASローマへ期限付き移籍。途中出場から幾度も劇的な同点弾やアシストを記録し、後任のダニエレ・デ・ロッシ監督からも勝負強さを高く評価されたものの、クラブの財政事情から完全移籍のオプション行使は見送られる結末を迎えました。
30代を迎えるタイミングでの中東移籍に対し、欧州メディアの一部からは「一線級からの後退」と評する論調もありました。しかし、シャバブ・アル・アハリ加入後のアズムンは、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)や国内リーグでゴールを量産。単なる金銭的動機にとどまらず、2026年北中米ワールドカップを見据えて絶対的な主軸としてフル稼働できる実戦環境を選び取ったというのが現場の一致した見解です。