これほど長期間にわたって交際相手が存在し、経済力も社会的地位も申し分ない中居氏が、頑なに「結婚」の二文字を選ばないのはなぜなのか。中居正広 結婚しない理由の根底には、バラエティ番組等で幾度となく本人の口から語られてきた、極めて徹底したパーソナルスペースの哲学があります。
中居氏はこれまでテレビ番組の特番インタビュー等で、自身の結婚観について以下のような発言を繰り返してきました。
- 「結婚は修行以外のなにものでもない」
- 「家に誰かがずっといると、自分の息が詰まってしまう」
- 「同じベッドや同じ部屋で誰かと一緒に寝ることが耐えられない」
- 「リビングで野球中継を1人で集中して見ている時間に、誰かが横にいるだけで落ち着かない」
これを単なる「わがまま」や「偏屈」と切り捨てるのは早計です。社会学および心理学的な観点から分析すると、中居氏のスタンスは強固な「心理的バウンダリー(自他境界線)」の保持として説明できます。
10代前半から30年以上にわたり、一挙手一投足が監視される過酷なアイドルビジネスの最前線に身を置き続けてきた人間にとって、「自宅」は唯一すべての鎧(よろい)を脱ぎ捨てて自己を回復できるサンクチュアリ(聖域)です。そこに他者が常駐することは、いくら好意を抱くパートナーであっても精神の摩耗を意味します。自分の脆弱性や疲労を他人に委ねず、すべて自己完結させてきたからこそ、同居や法的婚姻という「境界線の完全な融解」を避ける選択をし続けているのです。