ヴェゼルのグリル交換において、最も多くのDIYチャレンジャーが頭を抱えるのが「ホンダセンシング関連のセンサー移植とエーミング(校正)」です。
新型ヴェゼルのフロント部には、ミリ波レーダーやソナーセンサーが組み込まれています。グリルやバンパーを脱着する際、これらのセンサーブラケットを無理に変形させたり、復元時に角度がわずか数ミリ狂ったりするだけで、車両のECUが異常を検知してメーターパネル内に「Honda SENSING点検」「システム異常」といった警告灯が点灯します。
警告灯が点灯した場合、車両の衝突被害軽減ブレーキ(CMBS)やアダプティブクルーズコントロール(ACC)が強制停止します。これを復旧させるには、ディーラーに設置されている特殊なターゲット(反射板)と専用診断機を用いた「静的・動的エーミング作業」を行わなければならず、追加で15,000円〜30,000円前後の予期せぬ出費が発生してしまいます。
センサー移植で失敗しないための鉄則は次の3点です。第一に、バッテリーのマイナス端子を外してから作業を行うこと。第二に、ソナーセンサーのゴムパッキンや取り付け向きを完全に元の状態へ再現すること。第三に、ミリ波レーダー照射範囲を遮るような粗悪な社外グリルや金属含有塗料の使用を避けることです。これらを怠ると、走行中の誤作動という重大な事故リスクにも直結します。