ネット上の情報収集において最も注意すべきは、「和倉温泉全体が営業停止しているのではないか」という思い込みや誤検索です。震災時、和倉温泉街の複数の大規模老舗旅館が建物被害やインフラ断絶により長期休業を余儀なくされたため、検索アルゴリズム上で「和倉温泉 観光 閉鎖」「和倉昭和博物館とおもちゃ館 休館」といった関連語句が一人歩きした時期がありました。
しかし、前述の通り当館は迅速な復旧を遂げ、早期から通常営業を行っています。私設館だからこその意思決定の速さと、館長をはじめとするコミュニティの結束力が、風評被害の壁を打ち破る原動力となりました。
また、「単なる古道具の寄せ集めではないか」という先入観も明確な誤りです。同館の展示物は保存状態が極めて良好で、文字の欠損やパーツの欠落が少ない優良品が厳選されています。展示品に添えられた手書きの解説や配置の工夫には、訪れる人を楽しませようとする温かいクラフトマンシップが宿っています。