栄光の頂点を極めた175Rですが、その歩みは決して平坦ではありませんでした。青春パンクブームの過熱と終息、セールスのプレッシャー、そして各メンバーが抱える音楽的探求心のズレなどから、バンドは結成10周年・メジャーデビュー7年を迎えた2010年、無期限の活動休止に突入します。
「一度バンドという大きな看板を下ろし、一人の人間として人生を見つめ直す必要があった」と後に語られたこの充電期間を経て、彼らは2016年12月のロックフェス「骸骨祭り」にて約6年ぶりの活動再開を発表。2017年にはオリジナルメンバーであるKAZYA(Gt)とYOSHIAKI(Dr)の脱退という痛切な別れを経験しながらも、SHOGO(Vo)とISAKICK(Ba)の2人体制でサポートメンバーを迎え、現在もバンドの灯を守り続けています。
特筆すべきはフロントマン・SHOGOの型破りなライフスタイルです。SHOGOは現在、フィリピン・セブ島を生活の拠点とし、日本との二拠点生活を展開。現地での飲食店経営やスクール事業、起業家コミュニティの運営など実業家として手腕を発揮しながら、ソロおよび175Rとしての音楽活動を継続しています。かつて故郷を離れ空に向かって叫んでいた青年は、国境を越えたフィールドで新たな生き方を体現し、自身の「ハッピーライフ」を更新し続けています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
「空に唄えば」という名曲が、リスナーのメンタルヘルスや日々の活力にどのような作用をもたらすのか。音楽心理の観点から、この楽曲が深く響くシチュエーションと避けるべき状態を明確に整理します。
【この楽曲を今すぐ聴くべき人】
- 環境の変化(転職・引越し・卒業)を前にして足がすくんでいる人:過去への惜別を受け入れつつ、前を向いて歩き出す勇気を与えてくれます。
- 理不尽な現状に鬱屈とし、感情を爆発させたい人:疾走するエイトビートと高音のシャウトが、滞ったストレスを強制的に浄化(カタルシス)します。
- ゼロ年代のピュアな情熱を再チャージしたい人:スマートになりすぎた現代のカルチャーとは対極にある、無骨な熱量に触れることができます。
【視聴に際して少し慎重になるべき人】
- 大切な人との別離を経験した直後で、心が限界まで疲弊している人:「届く気がした」という切ないフレーズが喪失感を刺激し、精神的負荷となるリスクがあります。
- 静寂や内省的なチルアウトサウンドを求めている人:BPM188の猛烈なアタック感は、穏やかな休息を望む心身には刺激が強すぎることがあります。