行動経済学には、価格がゼロになった瞬間に人々の需要が爆発的に跳ね上がる「ゼロ価格効果(Zero Price Effect)」という理論があります。雪マジはこの心理的引力を巧みに突いた施策ですが、利用者は「リフト券がタダだから」という理由だけで軽率な遠征計画を立てると、思わぬ落とし穴に直面します。
リフト代が0円でも、往復のレンタカー代、スタッドレスタイヤのオプション費用、高速道路代、現地での用具レンタル代を合計すれば、日帰りでも1万円〜1万5,000円程度の出費は不可避です。さらに除外日や平日限定ルールを見落として休日割増の定価を請求されるケースも後を絶ちません。以下の基準に照らし、自分が制度を最大限活かせる状況にあるかを見極めることが肝要です。
【雪マジを使い倒すべき人】
・19歳〜20歳で、平日にスケジュールを柔軟に調整できる学生
・マイカー相乗りや格安バスツアーを自力で手配し、移動コストを最小化できるグループ
・すでにウエアやギアを友人から譲り受けるなど、レンタル代を圧縮できる環境にある人
・シーズン中に複数回ゲレンデへ通い、一気にスノーボード・スキーの上達を図りたい人
【利用に慎重になるべき人】
・年末年始や3連休のピーク日しか休みが取れない人(除外日設定で無料対象外になる可能性大)
・顔写真付きの公的身分証を持っておらず、発行手続きが間に合わない人
・ビッグゲレンデ(志賀高原やニセコなどの超大型複合リゾート)のみにこだわりがある人(雪マジ非参画の割合が高い)
・雪道の運転経験が皆無で、無理なマイカー遠征による事故リスクが高い人