限界集落における日々の暮らしにおいて、最も深刻なのが「生活インフラの維持」と「空き家・耕作放棄地の増加」です。
たとえば周南市の山間部では、最寄りのスーパーまで車で片道30分以上かかる地域が多く、運転免許を返納した高齢者は移動販売車や近隣住民の助け合いに頼らざるを得ません。水道管の老朽化更新費用が集落の維持費を圧迫するケースも報告されています。
さらに深刻なのが空き家問題です。相続放棄や登記未了のまま放置された家屋が倒壊の危険を招き、獣害(イノシシ・シカ・サルなど)の温床となる悪循環が生じています。自治体による空き家バンクの整備が進められているものの、改修費用の負担や権利関係の複雑さがネックとなり、利活用のスピードが建物の老朽化に追いついていないのが実態です。