過去には「日本の受賞」に対して反発や嫉妬を露わにする感情的な書き込みがネット上を埋め尽くす場面も散見されたが、現在のネット空間、特に20代〜30代が中心となるコミュニティでは明らかに潮目が変わっている。「オタク文化」「職人魂」とも称される日本の研究文化に対する純粋な敬意が素直に表現されるようになった。「1つの主題を30年追求できる社会の懐の深さ」「ブームに流されない研究者の執念」といったコメントが数千の「いいね」を集める現象は、かつての日韓関係の枠組みからは想像しにくかった変化だ。
また、日本のノーベル賞受賞者の多くが、東京大学や京都大学といった旧帝国大学のみならず、地方の国立大学や企業の研究所出身者である点にも注目が集まっている。韓国ではソウル首都圏への極端な一極集中が社会問題化しており、地方の大学でも世界最高峰の研究が育つ日本の地域的な層の厚さに対して、羨望を交えた分析が相次いでいる。単なる学歴社会を超えた「本物の実力主義」がそこにはあるという評価だ。