東海道新幹線が台風や大雨に際して運転見合わせを起こしやすい最大の理由は、構造上の地理的条件にある。とりわけ静岡県内の「熱海〜三島間」や「掛川〜浜松間」などの区間は、太平洋から直接吹き込む湿った空気によって、短時間で集中豪雨が発生しやすい雨道(あまみち)に位置する。
安全基準も極めて厳格だ。時速285km以上の超高速で走る特性上、線路脇に設置された雨量計が一定の規制値(時数ミリ〜連続雨量)を超えた段階で、自動的に信号が赤へと変わる。さらに2026年からは、線路沿いの盛土崩壊リスクを防ぐためのセンサー感度がよりシビアに設定されており、走行中の乗客の安全を最優先するがゆえに「早めの見合わせ」が発生する構造になっている。