この役職が世界的な知名度を得る決定的な契機となったのが、イギリスのヘンリー王子による米BetterUpでの就任劇だ。同社はコーチングとメンタルヘルスのプラットフォームを提供するユニコーン企業であり、王室離脱後の王子を同職に迎えたことで世界中から大きな注目を浴びた。そして2026年、実用化のフェーズを迎えた最新戦略の裏側が、Netflixの独占取材によって明かされ始めている。
当初は王室のネームバリューを利用した広報的パフォーマンスではないかとの懐疑的な声も存在した。しかし、実際の活動は想像以上に泥臭く、実効性の高いものであった。メンタルヘルスの重要性を世界的な議論の表舞台へ引き上げると同時に、企業内部のエンゲージメント向上や製品開発へのフィードバックを直接指揮。経営陣の一員として社会貢献活動を経済的リターンへ接続する仕組みを構築してきたのだ。