官僚機構との摩擦を恐れない突破力。それこそが彼の真骨頂だった。法務省のトップである法務大臣に就任した際には、長年タブー視されがちだった死刑執行の手続きを法令に基づき厳格かつハイペースで執行し、国内外で大きな議論を巻き起こした。
さらに総務省を率いた総務大臣時代には、日本郵政の経営陣刷新をめぐって官邸や党幹部と真っ向から対立。自らの信念を曲げることなく大臣を辞任する道を選んだ。妥協を嫌い、政治・行政の論理よりも自己の正義感を貫くその苛烈なスタイルは、官僚たちを震撼させると同時に、強いリーダーシップを求める国民層から熱烈な支持を集めた。