SNSでライブ会場のガラガラ写真が拡散される際、しばしば事実とは異なる短絡的なバッシングが巻き起こることがあります。報道陣が確認した現場の実状に基づき、ネット上で広がる典型的な誤解を是正します。
最も多い誤解が、「開演前のロビーやアリーナ席が空いている写真=爆死」という決めつけです。大規模会場では入場導線の混雑緩和のため規制入場を敷いており、開演15分前まで客席の半分が埋まらないことは珍しくありません。また、物販列の混雑やトイレ待機列の長さによって客席への着席がギリギリになるケースも多々あります。スタンド上段が完全に塞がれているといった客観的証拠がない限り、開演前のスナップ写真だけで判断するのは早計です。
また、「チケットが売れ残っている=アーティストの人気が完全に終わった」という解釈も正確ではありません。アーティストの人気そのものは堅調であっても、ツアーの日程設計(平日開催の偏り)、開催都市の選定ミス、短期間での同一地域連続開催など、制作・イベンター側のスケジューリングの拙さが動員割れを招くケースが多々あります。コンテンツ自体の魅力と、興行オペレーションの失敗は明確に区別して評価する必要があります。