最もスタンダードで広く使われているのが「指でかける作り目(一般的な作り目)」です。伸縮性と適度な厚みがあり、セーターの裾やマフラーなど幅広いアイテムに対応できます。
この手法で多くの人がつまずくのが、「最初に残す糸端の長さが足りなくなる」または「余りすぎて無駄になる」というトラブルです。棒針編みの作り目における糸の長さ計算には、確立された黄金比率が存在します。
基本ルールは「仕上がり寸法の約3倍+とじ代・余裕分(約15〜20cm)」です。たとえば、幅20cmのマフラーを編む場合は、20cm × 3 + 20cm = 約80cmの糸端を手前に取ってスタートします。目数で計算したい場合は、針に糸を10回巻きつけてその長さを測り、必要目数分を掛け合わせる方法も正確です。
指にかける際は、親指側に糸端側、人差し指側に糸玉側をかけ、二等辺三角形を作るように糸を構えます。針先で親指の下から糸をすくい、人差し指の上から糸を引き出してループを作る動作をリズミカルに行うのが、均一な目を揃えるコツです。